F1ドライバーはレースで何キロ減る?
いちばん暑いレースでは最大3から4kg、とF1はシンガポールについて説明しています。ほとんどは汗で出ていく水分で、レース後に飲むことで戻ります。

パドックからの数字
F1公式のシンガポールGPのレースプログラムは、ドライバーはそこで1レースに最大3から4kg体重を落とすことがあると書いています。ESPNは最大3kg、汗にして約3リットル、体重の4から5パーセントとしています。2024年のレース後にはニコ・ヒュルケンベルグが汗で3kg減ったと話し、シャルル・ルクレールのトレーナー、アンドレア・フェラーリも、シンガポールでは最大3kg減ることがあると話しています。
よく聞く5kgは?
ネットでは5kgという数字をよく見かけます。私たちが信頼できる情報源では見つかりませんでした。F1、チーム、パドックの記者が出す数字は3から4kgまでで、しかもそれは一年でいちばん暑いレースの話です。涼しい日のヨーロッパではずっと少なく、ここで挙げた情報源には、その場合の数字は出てきません。
座っているだけなのに汗をかく理由
ドライバーは耐火スーツ、グローブ、ヘルメットを身につけ、F1によれば60度を超えることもあるコックピットに座っています。心臓はレース中ずっと毎分150から170拍ほどで動き、首と体幹はコーナーのたびにGに耐えます。シンガポールでは湿度75パーセント超の中でレースが2時間近く続くので、汗がほとんど乾かず、体はさらに汗を出し続けます。
減るのは水分、脂肪ではない
研究者が使う表、Compendium of Physical Activitiesによると、90分のレースの消費は約935kcal。体脂肪1kgにはそれよりはるかに多くのエネルギーがあるので、3kgのほとんどは皮膚から出ていく水分と塩分です。ルクレールのトレーナーは、汗と一緒に筋肉が働くのに必要なカルシウムやミネラルも失われると話しています。
どうやって取り戻すか
ランド・ノリスは、猛暑となった2023年のカタールGPのあと、レース中にドリンクボトルから飲んだのはたぶん初めてだと話しました。レース後には毎回ドライバーの体重を量ります。2019年からはレース装備を着たドライバーを最低80kgとして扱い、軽いドライバーはバラストを積むからです。あとはゆっくり戻すだけで、アレックス・アルボンはカタールのあと、カロリーを取り戻すためにかなりたくさん、食べすぎなくらい食べたと話しています。